日本最南端・宮崎のスキー場 廃止へ 九州のスキー場は1つに
宮崎県五ケ瀬町にあるスキー場「五ケ瀬ハイランドスキー場」が廃止されることが発表されました。1990年にオープンしてから、国内最南端のスキー場として親しまれました。地球温暖化による暖冬で雪が不足したり、設備が古くなったりして訪れる客が減り、厳しい経営が続いていたことが廃止の理由です。【塩月由香】
標高約1600メートルにある五ケ瀬ハイランドスキー場は、過疎化(人口が大きく減り、住民が暮らしにくくなること)に悩む町が地域おこしのきっかけにしようと、90年12月に直営でオープンしました。94年からは第三セクター(町や会社がお金を出し合ってつくる組織)が運営してきました。

オープン準備で人工の雪が積もるゲレンデ=2020年12月
町によると、最も多くの客が訪れていたのは90年代半ばで、約9万人が訪れていました。冬のみの営業で、多くを人工の雪に頼る中、近年は人工造雪機が古くなるなどして、雪が十分に確保できない状態になりました。
1000メートルのコースをすべて滑れる日が94日間あった2015年シーズンには4万3000人が訪れました。しかし、25日間しかなかった26年シーズンは過去最低の1万5000人に減りました。
また、23、24年シーズンは台風の被災で営業中止に追い込まれるなど、お金のやりくりが悪化していました。25年度の町からの支出は1億4000万円にふくらみました。
7日に五ケ瀬町の小迫幸弘町長が記者会見し、「営業を続けるのは極めて困難。なんとか復活してもう一度たくさんの人に来ていただきたいと頑張ってきたが、苦渋の判断だった」と話しました。今年の冬は営業せず、今後はスキー場がある森林公園の活用を考えます。
九州のスキー場は22年に佐賀市の天山スキー場が廃止され、今回の五ケ瀬町の決定で、大分県九重町の「くじゅうスキー場」の1か所になります。
こども新聞
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