鉄道国際賞に日本の列車 ウエストエクスプレス銀河、819系DENCHA

島根県の宍道湖沿いを駆け抜けるウエストエクスプレス銀河=JR西日本提供
優れたデザインの鉄道車両や駅舎などを表彰する国際的な賞「ブルネル賞」の結果が、イギリスのロンドンで9月24日に発表されました。日本からは車両部門の優秀賞に、JR西日本の長距離観光列車「ウエストエクスプレス銀河」と、蓄電池にためたエネルギーで走るJR九州の819系「DENCHA」が選ばれました。
ブルネル賞は、1985年に創設された鉄道分野のデザインに関する賞です。コンテストは4部門で実施され、ヨーロッパやアメリカ、アジアの鉄道会社などから計100以上のエントリーがありました。

ウエストエクスプレス銀河のグリーン車指定席「ファーストシート」=兵庫県で2020年12月
ウエストエクスプレス銀河は、関西地方と瀬戸内、山陰地方などを結ぶ列車です。2020年に運行を始めました。西日本の空や海をイメージさせる瑠璃紺色の車体の美しさで知られます。また、6両編成の1両ずつが異なる車内デザインとなっているのも特徴です。名前の「銀河」には、各地の魅力的な地域を星にたとえて、それらの地域を結ぶ列車という意味が込められています。

蓄電池電車819系「DENCHA」=福岡県で2016年8月
一方、九州を走るDENCHAは、「人と地球の未来にやさしい次世代型車両」として開発され、16年に運行を始めました。通常の電車は走ることのできない架線の無い非電化区間を、蓄電池に蓄えた電気エネルギーを使って走行します。車体は、白地に地球をイメージした青色が配色されています。
このほか今回のブルネル賞では、駅舎部門で、上野駅公園口駅舎(東京)と長崎駅が優秀賞に選ばれました。【野田武】 毎日小学生新聞より転載
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