こどものためのオペラ劇場、14年ぶり開催 「小さなエントツそうじ屋さん」 観客も歌って参加
子どもたちにオペラの楽しさを体験してもらう「こどものためのオペラ劇場」が14年ぶりに新国立劇場(東京都渋谷区)に戻ってきます。ゴールデンウイークの5月5日と6日、初めて観賞する子どもたちに向けて、「オペラをつくろう! 小さなエントツそうじ屋さん」が上演されます。主演のサムを演じる浅野友希さん(13)と加藤岳さん(12)、演出家の澤田康子さんに、作品の見どころなどを聞きました。【木谷朋子】

演出家(えんしゅつか)の澤田(さわだ)康子(やすこ)さん=新国立劇場提供(しんこくりつげきじょうていきょう)
「オペラは難しいのでは?」と感じる人がいるかもしれません。澤田さんは「オペラの魅力は、何が言いたいかを歌や曲を使って伝えられるところです。遠い存在だと思っている方は多いと思いますが、それじゃあみんなでオペラを作ってみよう!と呼びかけているのがこのオペラなのです」と説明してくれました。
実は、今回主役のサムを演じる浅野さんと加藤さんもオペラに出演するのは初めてです。2人は中学生。ともに歌は大好きで、小学生の頃から演技の勉強を始め、これまでもミュージカルや演劇などに多数出演してきました。
2人にオペラについて「勉強」したのか聞いてみると――。

澤田さんは「オペラを見るのに勉強は不要です」と言います。テレビを見るために勉強しないのと同じで、見て面白いと思ったら笑い、悲しければ泣いてよく、気持ちを覚えておいて誰かに伝えてほしいとアドバイスします。
さて、最後に主役の2人に見どころを聞きました。浅野さんは「子どもも大人も初めてのオペラを楽しめる内容です。僕たち子どもがいるから親しみやすいし、より面白く感じてもらえると思います」。加藤さんは「今まで音楽に触れてこなかった子でも記憶に残るような初めての音楽と触れ合える舞台です。見た後に本当に面白かったと思える舞台になると思いますので、ぜひ見に来てください」と話してくれました。
毎日小学生新聞より転載