こどものためのオペラ劇場、14年ぶり開催 「小さなエントツそうじ屋さん」 観客も歌って参加

この作品さくひんは、イギリスを代表だいひょうする作曲家さっきょくかベンジャミン・ブリテン(1913~76ねん)がどもたちのためにつくりました。ブリテンは、大人おとなけの作品さくひんだけでなく、どもが音楽おんがくしたしめるような作品さくひんをたくさんがけてきた作曲家さっきょくかです。

 

作品さくひんには、どもも大人おとな出演しゅつえんします。どもたちと大人おとな会話かいわからはじめる「オペラげき」がだい1客席きゃくせき観客かんきゃく一緒いっしょうたって参加さんかする「リハーサル」がだい2、みんなでつくげたオペラ「ちいさなエントツそうじさん」がだい3という構成こうせいです。出演者しゅつえんしゃうたうだけでなく、客席きゃくせきどもたちがうたうためのきょくもあり、自然しぜんにオペラの世界せかいへとさそってくれます。
演出家えんしゅつかの澤田さわださんは「この作品さくひん作曲さっきょくしたブリテンは、感受性かんじゅせいゆたかなども時代じだいいものをかせたいというおもいがありました。そして、どもたちに音楽おんがく(オペラ)にしたしんでもらうには、参加さんかしてもらうのが一番いちばんかんがえたようです」とはなします。

 

演出家(えんしゅつか)の澤田(さわだ)康子(やすこ)さん=新国立劇場提供(しんこくりつげきじょうていきょう)

「オペラはむずかしいのでは?」とかんじるひとがいるかもしれません。澤田さわださんは「オペラの魅力みりょくは、なにいたいかをうたきょく使つかってつたえられるところです。とお存在そんざいだとおもっているかたおおいとおもいますが、それじゃあみんなでオペラをつくってみよう!とびかけているのがこのオペラなのです」と説明せつめいしてくれました。

じつは、今回こんかい主役しゅやくのサムをえんじる浅野あさのさんと加藤かとうさんもオペラに出演しゅつえんするのははじめてです。2ふたり中学生ちゅうがくせい。ともにうた大好だいすきで、小学生しょうがくせいころから演技えんぎ勉強べんきょうはじめ、これまでもミュージカルや演劇えんげきなどに多数たすう出演しゅつえんしてきました。

 

 

2ふたりにオペラについて「勉強べんきょう」したのかいてみると――。

 

エントツに入(はい)るようにボブとクレムに言(い)われ、いやいやエントツに入(はい)るサム役(やく)の浅野(あさの)友希(ゆうき)さん(手(て)前(まえ))稽古けいこはいまえに、オペラはミュージカルのもとになっている音楽おんがくだとおしえてもらいました。ただ、いつもよりうごきがおおいし、うたおおいし、セリフもこまかくあるからわすれちゃいそうになります。いつもの舞台ぶたいとは全然ぜんぜんちがいますが、主役しゅやくですのでやりがいはあります」と加藤かとうさん。浅野あさのさんは「ミュージカルはセリフがメインでたまにうたはいってくるみたいなかんじですが、セリフの部分ぶぶんもオペラでは全部ぜんぶうたいます」。

澤田さわださんは「オペラをるのに勉強べんきょう不要ふようです」といます。テレビをるために勉強べんきょうしないのとおなじで、面白おもしろいとおもったらわらい、かなしければいてよく、気持きもちをおぼえておいてだれかにつたえてほしいとアドバイスします。

さて、最後さいご主役しゅやくの2ふたりどころをきました。浅野あさのさんは「どもも大人おとなはじめてのオペラをたのしめる内容ないようです。ぼくたちどもがいるからしたしみやすいし、より面白おもしろかんじてもらえるとおもいます」。加藤かとうさんは「いままで音楽おんがくれてこなかったでも記憶きおくのこるようなはじめての音楽おんがくえる舞台ぶたいです。あと本当ほんとう面白おもしろかったとおもえる舞台ぶたいになるとおもいますので、ぜひてください」とはなしてくれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

毎日小学生新聞より転載

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