大地震はいつ来るかわからない「その時」のために日ごろから備えておこう!
日本は災害のとても多い国です。みなさんは「その時」のために、どんな準備をしていますか。防災教育に取り組む神戸市のNPO法人「プラス・アーツ」理事長の永田宏和さんに、地震への備えについて聞きました。
家の中を点検し、やってみよう
「飛行機が落ちたと思いました」
「ほんとうに地球が崩壊するのかとふるえながら考えていた」
「宇宙船が落ちてきたのだと思った」
「地球の裏から、大きな杭を打ち込まれているようだった」
この出来事の正体はいったい何だったのでしょうか?
どれも1995年に発生した阪神大震災の体験談です。大地震はそれほど衝撃的です。みなさんが知っているように、10年前には東日本大震災が起きました。
子どもが活躍できる地震の備えはいくつもあります。
私がかかわった「親子のための地震イツモノート」(ポプラ社)をもとに考えてみます。「イツモしていることが、モシモの時に役立つ」という発想でまとめた本です。
まず、家具の転倒防止。地震の時、家具は家族の命を奪うことがあります。家を点検して、家族に「地震の時、この家具は倒れない?」などと聞いてみてください。
工作もそうです。新聞紙やチラシを材料にしたコップや皿づくりなどアイデアを出してみましょう。どんな物で役に立つ物が作れるか、工夫するのは楽しいですよ。
家族でのキャンプも準備になります。キャンプ場に出かけなくても、自宅で「うちキャンプ」ができますし、キャンプ用品は避難生活でとても役に立ちます。コロナ禍の今は、在宅避難のトレーニングになります。
永田 宏和さん
1968年兵庫県生まれ。大阪大学大学院を修了し建設会社勤務を経て2006年「プラス・アーツ」を設立。楽しく学べる防災プログラム「イザ!カエルキャラバン!」を全国で展開している。
※イラストはいずれも「親子のための地震イツモノート」から