東京・荒川区の小学校で「外国すごすぎ新聞」作ったよ 割り付けに挑戦

新聞の割り付けについて話し合う尾久小4年1組の児童たち=東京都荒川区で2024年5月21日撮影
東京都荒川区立尾久小(山本洋校長)の4年1組の児童たちは、国語の授業で学習新聞作りに挑戦した。
インタビューの仕方やメモの取り方を学んだ後、八つの班に分かれ、環境▽運動会▽尾久小――など関心のあるテーマを選択。他の児童にアンケートを取ったり、先生や家族にインタビューをしたりと取材を進めてきた。
9時間目となる5月21日の授業では、担任の志水祐斗教諭(36)が新聞は見出しや記事、写真やグラフから成り立っており、大事な記事ほど大きく、順番に並んでいることを説明。その後、各班でどれを「トップ記事」にするかなど「割り付け」について話し合った。
環境に関する新聞を作る班では「温暖化の記事の前に、地球にある美しい景色を紹介したい。温暖化でこの景色が失われつつあるので、皆でできることを新聞で提案したい」という意見が出た。ほかにも「テーマが伝わりやすいように、全体を森みたいなデザインにしたらどう?」「データは円グラフにした方が見やすくない?」と話しながら、全体像を固めていった。
世界の国々の文化や食生活を取材したのは、「外国すごすぎ新聞」を作る班。インド洋の島国・モーリシャスを調べた児童に対し、他の児童からは「モーリシャスを知らない人もいるから、まずはどんな国なのか説明した方がいいかもしれないね」というアドバイスが寄せられた。相談し合ってA4判の下書き用紙に書き込んだ。
この日の話し合いをもとに後日、模造紙サイズの新聞を完成させた。志水教諭は「これまでスクラップなどは行ってきましたが、チームで一つの新聞を作るのは初めて。割り付けを考えることによって、構造や特性が分かり、新聞を見る目が少し変わるのではないかなと思います」と話した。
2024年6月24日 毎日新聞 東京朝刊掲載