アナウンサーはどんな仕事? 堀井美香さんに聞く音読のコツ
テレビ番組で司会をしたり、ニュースを読んだり、ナレーションをしたりするアナウンサー。堀井美香さんはTBSでアナウンサーを務め、2022年からフリーアナウンサーとして、ポッドキャストやテレビ番組のナレーションなどを担当。全国の図書館やホールで朗読会を開いて、「読みのプロ」として活躍しています。どんな仕事か、教科書を読むコツは、などを聞きました。
伝えることがやりがい
Q. どんなお仕事ですか?
堀井さん 誰かがやっている楽しいこととか素晴らしいこと、世の中の問題など、さまざまなことを多くの人に伝えていく仕事ですね。
Q. テレビ局のアナウンサーとフリーの違いは?
堀井さん テレビ局のアナウンサーはテレビ番組の仕事だけですが、フリーはしゃべるお仕事がたくさんあります。例えば、イベントの司会やバスの停留所のアナウンスなどもあります。
Q. 楽しいことは?
堀井さん 何かを伝えるのはとてもやりがいがありますし、俳優やタレント、スポーツ選手、政治家などいろいろな人の話を聞いたり、一緒に番組に出たりできることです。
Q. どんな小学生でしたか?
堀井さん 母の教えで、毎朝教科書の音読とピアノの練習をしてから登校していました。海の近くだったので、ワカメ採りに行ったり、図書館で伝記を借りて読むのも好きでした。
Q. 教科書の音読はアナウンサーの仕事に役立ちましたか?
堀井さん すごく耳がよくなったので、人の声の音の高さや特徴をとらえて、まねをするのが得意になりました。バラエティー番組のナレーションなどでいろいろな声を出すのに役立っています。
自分の声を好きになって
Q. 朗読のコツは?
堀井さん “ぐちゃぐちゃ”に読んでみてほしい。アナウンサーとしてニュースを読む時は、公平平等で主観を入れずに読みますが、朗読は文字に書いていないこと「行間」を読むんです。普通にしゃべっていても声の高低や強弱があって、ごちゃごちゃするでしょう。だから教科書を読むときも、自分の好きなように楽しんで読んでみてください。
Q. 小学生にメッセージを。
堀井さん 自分の声を好きになってほしい。自分の声やしゃべり方が嫌いだという人もいるかもしれませんが、聞き慣れていないだけ。世の中に変な声というのはなくて、全部個性的で特徴があるいい声なんです。自分の声をいっぱい聞けば好きになるし、いろいろなお話もできるようになります。
フリーアナウンサー 堀井 美香(ほりい・みか)さん 1972年、秋田県生まれ。95年、TBSに入社。テレビ、ラジオで活躍し、2022年3月からフリーアナウンサーとして朗読会などを開催。
ポッドキャスト番組「ジェーン・スーと堀井美香のOVER THE SUN」でJAPAN PODCAST AWARDS 2020ベストパーソナリティ賞を受賞。