水遊びの事故を減らそう

川や海での水遊びを安全に、思いっきり楽しむために、どんな準備が必要かな? 事故にあわないための水遊びのポイントをNPO法人「Safe Kids Japan」の職員、吉川優子さんに聞きました。

 

川や海で遊ぶときには?

ライフジャケットを用意

川や海は急に流れが速くなったり、底が深くなっていたりします。そのため、安全に楽しむためには命を守る「ライフジャケット」が必要です。魚釣りでもライフジャケットを着ましょう。

子どもだけで水辺に近づかない

川や海には、陸からは見えない流れや深みがあります。もし、おぼれてしまったら誰も助けられません。川や海に遊びに行きたかったら、大人に相談して、大人と一緒に行きましょう。サンダルは、ぬげないものをはきましょう。

SOSは「118」「119」

海や川で水の事故が万が一起きてしまったら、すぐに救助を呼びましょう。ただし、海と川では通報先が異なります。海の事故は「118」で、海上保安庁に救助を求めます。一方、川での事故は「119」で消防庁にSOSを発信しましょう。海に行くなら、ライフセーバーがいる海水浴場を選んで行くことも安心につながります。

 

大人のみなさんへ

水におぼれていると、子どもは叫べません。だから、発見が難しいのです。水の事故が起きたとき、ライフジャケットを着用していなかった場合の生存率は4割、着用していた場合は9割といわれています。また、子どもが安心して水遊びにチャレンジできる環境を大人が作ることが事故の予防につながります。楽しい夏休みを過ごすために大切なことです。
インタビューをした吉川優子さんは、愛媛県西条市で2012年、お泊まり保育で川遊び中だった長男慎之介ちゃん(当時5歳)を亡くしました。以来、こうした悲しい事故を繰り返したくないと、子どもの水の事故をなくすための活動を続けています。
事故後に「一般社団法人吉川慎之介記念基金」を発足させ、代表理事として、子どもの安全と事故予防に関する啓発活動をしてきました。現在は、NPO法人「Safe Kids Japan」の職員として、「予防できる傷害」から子どもを守り、子どもが安心して挑戦できる環境を作る取り組みを続けています。

 

子ども用ライフジャケットの選び方

Point 1 水辺で発見しやすいオレンジや黄色などの目立つ色
Point 2 発泡プラスチックなどの浮力材入りの固定式
Point 3 波や水流でぬげないように、股下ベルトがある
Point 4 頭を守るピローがついている
Point 5 子どもの成長や年齢にあわせて選ぶ
(体重にあわないサイズだと、万が一のときに浮力が足りずに浮かばない)

 

画像提供 「子どもたちにライジャケを!」

HP「子どもたちにライジャケを!」では、
市販のライフジャケットの特徴や、
着用した感想を紹介しています。

一般社団法人吉川慎之介記念基金HP参考資料 一般社団法人吉川慎之介記念基金HPより
Love & Safety 子どもの安全管理~水辺の事故を減らすために、今できること~

PDF(水遊びの事故を減らそう)

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