
避難所HUGで、話し合ってカードを体育館の平面図に置く児童ら=三重県の伊賀市立青山小学校で11日
三重県伊賀市の市立青山小学校の4年生が11日、学校が災害時の避難所となった時に、被災者をどこに誘導するかを話し合って決める避難所運営を疑似体験しました。11日は、東日本大震災の発生から15年となった日でした。体験には「多様な立場の存在や、協力の大切さ」について考える力を育てる狙いがあります。
疑似体験の授業が始まると、姫野武校長が「お年寄りが来ます。赤ちゃんが来ます。いろんな人が来ます。犬も逃げてきます」と子どもたちに伝えました。運営を学ぶことができる「避難所HUG」という教材の「イラストふりがなバージョン」を使いました。HUGは「避難所」「運営」「ゲーム」のローマ字頭文字で、英語で「抱きしめる」という意味があります。
体育館のどこへ
避難所となった学校の体育館の、どこに避難者を誘導するか――。体育館の平面図に線を引いて通路を確保したあるグループの女子児童は、高齢者のカードを「出入りしやすいように」と通路近くに置きました。同じグループの男子児童は「人のことを考えるのは難しい。すぐ決められない」と悩ましそうでした。
ほかのグループの児童らは「知らない人と一緒はいやだろうな」「体育館にテントは張れないの」などと話し合いながらカードを平面図に置いていました。
避難所HUGの前には、東日本大震災の被災地や、姫野校長が能登半島地震の発生(2024年1月1日)の約2か月後に三重県派遣のスクールカウンセラーの一人として訪れた石川県能登町の被災した学校の画像▽阪神大震災発生(1995年1月17日)直後の避難所の動画――などを見ました。発生時には生まれていなかった東日本大震災について、女子児童の一人は「親に教えてもらったりテレビで見たりして知っていました」と話しました。
毎日小学生新聞より転載