黒猫ケンちゃん 木彫りで入館ニャ 広島・尾道市立美術館

広島県ひろしまけんの尾道市立美術館おのみちしりつびじゅつかんで「はしもとみお木彫きぼり展てん~いきものたちとの旅たび」が開ひらかれています。9年ねん前まえ、この美術館びじゅつかんに入はいろうとして警備員けいびいんに止とめられる様子ようすが公式こうしきツイッター(現在げんざいのX)で人気にんきとなった黒猫くろねこケンちゃんと茶ちゃトラ猫ねこゴッちゃん(いずれもオス)が木彫きぼりに生うまれ変かわって“入館にゅうかん”を果はたしました。【村瀬むらせ達男たつお】

黒猫ケンちゃん(中央)と茶トラ猫ゴッちゃん(右)の木彫りを説明するはしもとみおさん=いずれも広島県の尾道市立美術館で3日

ケンちゃんは美術館びじゅつかんの隣となりの店みせで飼かわれていました。2017年ねん3月がつ、美術館びじゅつかんに入はいろうとするケンちゃんと、それを防ふせごうとする警備員けいびいんの様子ようすを当時とうじ、学芸員がくげいいんだった梅林うめばやし信二しんじ館長かんちょうがツイッターに投稿とうこうして世界中せかいじゅうに拡散かくさんしました。翌よく年ねんから同おなじように侵入しんにゅうしようとする地域猫ちいきねこのゴッちゃんも加くわえ、尾道水道おのみちすいどうの景色けしきと共ともに毎日まいにち投稿とうこうすると、当初とうしょ約やく2000人にんだったフォロワーは約やく13万人まんにんに増ふえました。

美術館に入るタイミングをうかがうケンちゃん=2017年6月

しかし、ゴッちゃんは19年ねんに里親さとおやに引ひき取とられ、ケンちゃんは25年ねんに病気びょうきで死しにました。三重県みえけん在住ざいじゅうの彫刻家ちょうこくか、はしもとみおさんは出展しゅってんの準備じゅんびで24年ねん10月がつにこの美術館びじゅつかんを訪おとずれ、ケンちゃんと、広島県ひろしまけん内ないの里親さとおや宅たくにいたゴッちゃんをスケッチし、それぞれクスノキの木彫きぼりに仕上しあげました。

今回こんかいの展示てんじでは2匹ひきを含ふくめ本物ほんものそっくりに毛並けなみを再現さいげんした犬いぬや熊くま、猿さるなど451体たいの彫刻ちょうこくと25年ねんに出版しゅっぱんしたペン画が文集ぶんしゅう「あしたやさしくなれますように」(小学館しょうがくかん刊かん)の原画げんがなど121枚まいの絵画かいがを見みることができます。

会場かいじょうは森もりや宇宙うちゅうなど7コーナーに分わかれ、このうち「アトリエ」でケンちゃんとゴッちゃんが出迎でむかえ、「海うみ」ではラッコやジュゴンが涼すずしさを演出えんしゅつします。はしもとさんは「フワッとした時間じかんを体感たいかんしてほしい」と話はなします。

9月がつ6日むいかまで。月曜げつよう休館きゅうかん(祝日しゅくじつの場合ばあいは翌日よくじつ)。一般いっぱん1000円えん、学生がくせい600円えん、中学生ちゅうがくせい以下いかと70歳さい以上いじょうは無料むりょう。問とい合あわせは同館どうかん(0848・23・2281)。

毎日小学生新聞より転載